現在の仕事を続けながら、副業として別の仕事をしたいと考えている方も多いと思います。
近年、副業を認める企業が増えてきたこともあり、何か副業で良さそうな仕事がないか探されている方も多いのではないでしょうか。そういった方の中には、副業として「行政書士」の資格に目を向ける方もいます。
行政書士は、主に依頼を受けて、行政手続きの代行や書類作成を行う専門家です。社会的評価もある職業なので、行政書士で稼ぐことができれば副業として魅力的ですよね。
今回は「副業で行政書士をやっても稼げない?」という質問について解説します。副業として行政書士を考えている方はぜひ読んでみてください。参考になれば幸いです。
副業で行政書士をやっても稼げない?
結論を先に言うと、副業で行政書士をやっても稼げます。
まず、行政書士を副業にするメリットについてお話します。
- 取扱業務の需要が高い
- 自由にスケジュールを組むことができる
- 幅広い知識を得ることができる
順番に説明します。
取扱業務の需要が高い
行政書士の業務範囲は非常に広く、扱える書類は1万種類以上とも言われています。様々な分野で活躍することができ、事務所のある地域に合わせて需要のある取扱業務をしっかりと選べば十分に稼ぐことができます。
近年、需要の高い業務としては、外国人のビザ申請などを行う「入管業務」や「遺言・相続業務」などがあります。
相続業務については、日本人なら誰でも関係する業務なので昔から需要がありましたが、入管業務は、近年日本に住む外国人が増えてきたことで需要が高まってきた業務です。
こうした業務に興味があり、本業との両立ができそうであれば、安定した収入が得やすいと思います。
自由にスケジュールを組むことができる
行政書士業を、自営業(個人事業主)で開業すれば、自由にスケジュールを組むことができます。なので、本業と並行しての活動がしやすいと思います。
例えば、勤務時間や休日などを自由に決めることができるので、本業の予定に合わせて仕事ができます。行政書士業に関しては上司がいるわけではないので、時間を柔軟に使うことが可能です。
ちなみに、以前は行政書士業務の一つである許認可を行う場合は、官公署の開いている時間に窓口に行く必要がありましたが、近年ではオンラインによる申請も増えたため、副業として選びやすい業務も増えました。
なので、取扱業務によっては、本業のスキマ時間を活用して、業務を進めることも可能になっています。
幅広い知識を得ることができる
行政書士としての仕事を続けていけば、法律知識や行政手続き、書類作成に関することなど幅広い知識を得ることができます。
こうした知識は、行政書士の実務だけでなく、プライベートでも役に立つものばかりです。
また、本業での仕事に、こうした知識を加えることにより、今後のキャリアに大いにプラスになることが予想されます。
万が一、思うような収入が得られなかったとしても、行政書士として活動した経験は決して無駄にはなりません。長期的な視点で見た時、必ず人生においてプラスになると思います。
副業で行政書士をやって売り上げを得るためのポイント
次のような点に注意して、副業として行政書士業を頑張ってみてください。
- 専門的知識を習得する
- 営業やマーケティングに力を入れる
- 同業者の行政書士や他士業とのつながりを持つ
順番に説明します。
専門的知識を習得する
行政書士として仕事をするには、法律知識はもちろん、行政手続きなどの実務に関する知識などを習得する必要があります。
副業であっても、行政書士として活動する以上は業務に関して責任を負うことになります。なので、専門知識を習得することは決して怠けてはいけません。
行政書士の実務に関する法律や制度は、変更が多いので最新情報を必ず把握するようにしましょう。
こうした努力は、行政書士としての業務をスムーズに進めるだけでなく、お客さんからの信頼にも繋がりますので、売り上げにも影響します。
営業やマーケティングに力を入れる
行政書士として稼ぐためには、営業やマーケティングに力を入れることが必要です。事務所で何もしないで仕事を待っていても依頼は来ません。
少しでも多くの人に 行政書士である自分の存在を知ってもらい、依頼が来る環境を作っていかなければなりません。
あまり副業に時間をかけられないという方は、SNSやブログ、ネット広告を使った集客がおすすめです。こうしたものを利用して集客に成功している行政書士も多くいます。
すぐには効果が出ないかもしれませんが、試行錯誤することで効率的に集客ができるようになります。
開業して間もない頃は、仕事の依頼は少ないかもしれませんが、ある程度の期間頑張っていけば、口コミが広がり収入が安定します。
同業者の行政書士や他士業とのつながりを持つ
行政書士は業務範囲が広いため、行政書士によって取扱業務が違います。なので、同業者である行政書士の知り合いを増やすことで、紹介による売上が期待できます。
また、司法書士や税理士などの他士業から仕事を紹介してもらうことがあります。
なので、行政書士として開業したら、同業者である行政書士や他士業とのつながりを持つように積極的に行動しましょう。
行政書士会の支部活動や異業種交流会などに積極的に参加することで、こうした人脈を広げていくことできます。
まとめ
今回は「副業で行政書士をやっても稼げないのか?」という質問について解説しました。
副業で行政書士をやって稼いでいくことは不可能ではありません。しかし、稼ぐためには専門知識を得たり、営業活動したりと、しっかりとした準備や努力は必要になります。
ちなみに、副業として稼いでいくために、行政書士としての業務に付加価値を加えるという方法もあります。
独自のサービスが提供できれば、他の行政書士事務所との差別化をすることができるので売上を上げやすくなります。自分にどういったことができるのか考えてみましょう。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

