行政書士として活躍することを夢に開業したものの、思うように仕事の依頼がなくて、事務所が開店休業状態になってしまっているという方もいるかと思います。
思うように進まないという状況は不安や焦りが募りますよね。しかし、だからといって諦めるのは早いです。
そういった開店休業状態からでも「仕事を増やしていくためにできること」はいくつもあります。
今回は「開店休業状態から抜け出すためには?」質問について解説します。これまでのマイナスを取り戻すためのヒントをご紹介します。
行政書士開業:開店休業状態から抜け出すためには?
次のことをしましょう。
- とにかく人に会うようにする
- 何の専門家なのかを明確にする
- お客さんと信頼関係を築いていく
順番に説明します。
とにかく人に会うようにする
行政書士の資格で開業して、開店休業状態になってしまっている人の特徴として「あまり人に会ってない」ということがあります。
実務の勉強ばかりして、事務所からあまり外に出ていないなんてことはありませんか?行政書士として仕事を増やしていくためには、人との繋がりが重要です。
とにかく人の集まるところに参加して、人と会うようにしましょう。人脈は広げれば 広げるほど、依頼が来る可能性を高めます。
まずは次のような場所へ積極的に参加してみてください。
- 行政書士会の研修会・勉強会
- 行政書士会の支部活動
- 異業種交流会・セミナー
上記のような場所に参加するだけでも、同業者である行政書士や司法書士や税理士 社会保険労務士などの他士業と知り合うことができます。
また次のような場所もおすすめです。
- 町内会
- 商工会
- 地域のイベント
こうしたところで知り合った人から、依頼が来ることもあります。なので、積極的に参加するようにしましょう。
ちなみに、こうした場所に営業目的で参加すると迷惑ですし嫌われます。あくまで人脈を広げることが目的なので、営業活動はしないようにしましょう。
焦らなくても相手との距離が縮まれば、自然と互いの仕事の話などをするようになります。それまでは、無理に仕事の話をしないのがおすすめです。
ちなみに、商工会に入っている行政書士も多いです。
確定申告などで分からないことがあると相談に乗ってくれたりもするので、会費はかかりますが入会しておいて損はないと思います。
何の専門家なのかを明確にする
行政書士は業務範囲が広いので、行政書士と名乗っただけでは、何ができる職業なのかが分かりません。
行政書士として、どんな依頼でも受けますという姿勢は素晴らしいと思いますが、相手にアピールするという点では、専門分野を絞った方が印象に残ります。
他の行政書士との差別化を図るという意味でも、専門分野を絞ることをおすすめします。例えば、次のような感じです。
- 遺言・相続専門行政書士
- 会社設立専門行政書士
- 建設業許可 専門行政書士
ターゲットも絞れるので、営業もしやすくなると思います。ちなみに、専門分野を絞ったら、必ず名刺とホームページに目立つように記載しましょう。
一番目立つところに分かりやすく記載するのがポイントです。
また、それに合わせて報酬額をしっかりと記載しておくと、依頼をしてもらいやすくなります。
ちなみに、行政書士に限らず士業の報酬額のページは分かりづらいものが多いので、作成し終わったら家族や友人に見てもらうのがおすすめです。
お客さんと信頼関係を築いていく
お客さんを大切にしましょう。依頼にしっかりと対応して、満足できるサービスを提供できれば、お客さんと信頼関係を築いていくことができます。
また何かあった際に依頼をしてくれることもありますし、知り合いを紹介してくれることもあります。
口コミは、新しいお客さんを獲得するための最大の武器です。良い口コミをもらえるように、どんな依頼でも120%の力で応えるようにするのが ポイントです。
これまでの実績を掲載する
ちなみに、企業のホームページなどで、これまでの実績を掲載しているのをよく見かけますよね?これは行政書士業にも有効です。
成功した事例や解決したトラブルなどを、事務所のホームページに掲載して、訪れた人に自分という存在をアピールしましょう。
お客さんと一緒に撮影した画像などがあると説得力が増すのでおすすめです。当然ですが、その際にはお客さんからしっかりと承諾をいただきましょう。
ちなみに写真ではなく、自筆で書いてもらったアンケート用紙などを掲載するのも有効です。どういった掲載方法をすると依頼が増えるのか色々と試してみるのがおすすめです。
まとめ
今回は「開業開店休業状態から抜け出すためには?」という質問について解説しました。
開店休業状態から抜け出すためには、自分の事務所の強みを生かし、それを一人でも多くの人に知ってもらうことです。焦らずにしっかりと自分という存在をアピールできれば、着実に成功へ進みます。
また、行政書士である自分を利用してくれたお客さんを、一人一人大切にして信頼関係を築いていけば、そこから、さらなる依頼や紹介につながり、売上を安定させることが期待できます。
開業したばかりの頃は、誰でも思うように稼げない時期はあります。それでも諦めないで自分を信じて進んで行けた人だけが成功します。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

