行政書士を目指している人の中には「コミュ障」であることが不安で、行政書士として開業したときに活躍できるのかを心配している人もいると思います。
コミュ障とは、他人との会話に自信がなく、他人とコミュニケーションをとることが苦手・避けるといった傾向にある人のことです。
実際ところ、行政書士となったときに、相談者や依頼人、一緒に仕事をする業者などとコミュニケーションをとることは重要です。これができないと行政書士として活躍できない感じがしますよね。
しかし、人と話すのが苦手だからと言って行政書士として活躍できないわけではありません。
今回の記事では、コミュ障でも行政書士として成功するためのポイントなどについて解説します。その過程で、この資格の魅力についてもお伝えできればと思います。
コミュ障でも行政書士として活躍できるのか?
結論を先に言うと、コミュ障でも行政書士として活躍することができます。行政書士の業務は幅広く、相談業務から始まり、書類の作成、申請手続きなど多岐にわたります。
まず相談業務ですが、電話やメールでのやりとりでの対応が可能で、人と直接会う必要がないものもあります。
次に書類作成ですが、これは基本的に人とは会いません。分からない箇所があると、お客さんや官公署の窓口などに問い合わせる必要がありますが、これも電話で対応が可能です。
最後に申請等の手続きですが、近年ネットで申請できる手続きも増えました。なので、そういった業務を専門に行政書士業を営めば、申請のために官公署の窓口で人と会話をする必要もありません。
コミュニケーションを取る工夫
行政書士の資格で開業した場合、コミュ障だからという理由で、全く人とのコミュニケーションを取らないで仕事ができるかというと、それは難しいと思います。
コミュニケーションが不要な依頼もあれば、コミュニケーションが必要となる依頼もくるからです。
なので「コミュニケーションを取る工夫」をする必要があります。例えば、私が開業して間もない頃にやっていた方法などは有効です。コミュ障対策ではなく、営業力に自信がないときに使っていた方法です。
それは、相談者や依頼人に会う前に、あらかじめ「質問する内容」や「説明する内容」を書いて用意しておくというものです。
面談時には、その紙を見ながら話をするので、無理にコミュニケーションを取る必要はありませんし、話がスムーズに進むので役立ちます。
最後に、これに加えて、相手の話をしっかりと聞くということをすれば、相手に変な印象を与えることもなく、信頼関係を築くことができます。
少しずつコミュ障を克服する努力
行政書士として成功したいのであれば、いくらコミュ障でも、それを克服する努力はしておいたほうがいいです。
コミュニケーションは取れないよりは取れたほうが絶対に有利ですからね。おすすめは、行政書士会の支部活動への積極的な参加です。
同業者である行政書士は、共通点が多いので会話がしやすいです。なので、話のネタに困ることはありません。積極的に話しかけてコミュニケーションと取る練習をしましょう。
支部活動への参加
行政書士会の支部活動への参加は、コミュ障を克服できるきっかけになるだけでなく、実務で分からないことがあるときに相談に乗ってくれる「先輩行政書士」と知り合う場所でもあります。
ベテランの行政書士は、専門書にも載っていないようなノウハウを持っているので、良い関係を築いておいて損はありません。私も実務で困ったときに何度も助けてもらっています。
ちなみに、許認可を専門にやっていくと決めて開業した人の中には、実務で分からないことがあったとき「官公署の窓口に聞けばいい」と思うようで、先輩行政書士とあまり関わらない人もいます。
しかし、それでも実務で分からないことは発生するわけで、実務で困り始めてから支部活動に参加し始める人も珍しくないです。
専門性を高めると自信を持つことができる
人と話すことが苦手というコミュ障であっても、自分の専門分野を徹底的に学んで、専門性を高めることができれば、自分に自信がもてるようになり、人とのコミュニケーションが取りやすくなります。
行政書士会の研修会や専門書、セミナーなどを利用すれば、自分の取扱業務の専門性は高められます。知識が増えれば、自然と会話も増えますので、コミュ障を克服できる可能性も高まります。
まとめ
今回は「コミュ障でも行政書士として活躍できるのか?」という質問について解説しました。コミュ障だからといって、それが行政書士として活躍できない理由にはなりません。
どういった業務なら能力を発揮できるかなど、自分の特性に合わせて行政書士事務所を運営していけば、行政書士として成功することができます。
近年は、行政書士の働き方も様々です。行政書士は他の士業と比較しても、業務範囲が広いほうです。必ず自分を活かせる分野が見つかると思います。
今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。