行政書士の人数が増えすぎて仕事がない?

行政書士開業
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「行政書士の数が多い」なんて話を聞いたことがないですか?実際に行政書士になる人は毎年のようにいて、ひと昔前とくらべると何千人と増えています。

そこで不安になるのが「行政書士の数が増えたら仕事がなくなるのではないか?」ということです。行政書士の増加に合わせて、行政書士への需要が増えるとも考えづらいですからね。

すでに行政書士として活躍している人の中にも、行政書士が増えたことによる競争の激化を感じている人もいるかもしれません。

今回は「行政書士の人数が増えすぎて仕事がない?」という質問について解説します。

行政書士を目指している人で、同じような不安を感じている方は、ぜひ読んでみてください。市場の状態などについて考えていきます。

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どうして行政書士の数が増えているのか?

国家資格を突破して行政書士になる人は毎年増えています。なぜ行政書士は増えているのか?理由のひとつは、行政書士の業務が広がったことがあります。

行政書士の業務は、法律や制度が新設または変更されたりすることによって、新しく誕生することがあります。

実際にドローン関連の業務など、ひと昔前にはなかった業務が増えており、そういった業務を専門とする行政書士も増えています。

行政書士の資格は独立開業しやすい

また、行政書士の数が増えている理由としては、独立開業しやすいということがあります。行政書士は独立開業型の資格と言われていて、行政書士の資格ひとつで独立開業することができます。

独立開業できれば、自分の力でお金を稼ぐことができます。

会社員のように会社に従ったり、人間関係に悩まなくてもいいというメリットもあります。そういったメリットに気が付く人が増えて、行政書士が多くなったというのも理由のひとつです。

行政書士試験の受験生も増加傾向にある

ちなみに、行政書士にならないまでも、資格試験を受ける受験生の数も増加しています。

解雇や倒産など万が一のことがあったときに、行政書士の資格を取得しておけば、誰かに雇ってもらうのではなく、自分の力で稼ぐことができるからです。このように収入源がなくなった時の保険としても、行政書士の資格は便利です。

最近では、比較的若い年代の人が、行政書士の資格に魅力を感じて受験しているようです。

行政書士の人数が増えすぎて仕事がない?

行政書士が増えると「仕事がなくなるのでは?」と不安に思いますよね。本当に行政書士が増えたことで仕事がなくなっているのか?

たしかに行政書士が増えたことで、競争が激化している地域もあります。

しかし、仕事がなくなるまでの状態にはなっていません。現在でも行政書士専業で生活している人も多くいますし、行政書士が増えたのが原因で仕事がないとは一概には言い切れません。

先ほども言ったとおり、法改正などの影響で、新しく行政書士の業務が増えていることもありますし、需要が多様化しているので、行政書士の全員が全員、同じ業務をしているわけではありませんからね。

需要のある業務は?

行政書士業務の中でも、外国人関係の業務は需要が高まっています。在留資格の取得や変更などを申請者に代わって手続きをする「入管業務」と呼ばれる分野です。

このあたりの業務はニーズが高いのでおすすめです。新人の方にも新規の参入がしやすい業務と言われています。

行政書士として開業したものの、まだ専門分野を決めていないという方は、入管業務を取扱業務のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

私のまわりだけかもしれませんが、入管業務に特化した事務所は、経営が軌道に乗るまでが早いです。

行政書士の競争に巻き込まれないためには

どの地域でも、少なからず競争はあります。その競争に巻き込まれないためには「差別化」をすることが重要になってきます。

どの行政書士も同じようなことをやっているから競争になるわけで、その行政書士にしかない「強み」をアピールすることができれば、まわりの行政書士と競争する必要はなくなります。

まずは、幅広い行政書士業務の中から自分の専門分野を選び、それを極めましょう。そして、独自のサービスを考案してお客さんに提供できるようにしましょう。

それができれば、多少相場よりも高い報酬でも依頼が来ますので、自分の事務所周辺に新しい行政書士事務所が開設しても仕事がなくなるなんてことはありません。

まとめ

今回は「行政書士が増えすぎて仕事がない?」という質問について、開業した経験から開設しました。

たしかに、行政書士が増えたことで競争は激化しています。

しかし、新しい行政書士業務が誕生したり、依頼人からの新たなニーズがあったりと、行政書士が増えたからといって活躍できないなんてことはありません。

努力と工夫しだいでは、行政書士の数に関係なく、満足な収入を得ることも可能です。

今回は、ここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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